図20. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の神経−精神機能への酸素吸入療法の効果(Mc.Sweeny A.J.らを一部変更)
PAO2もPao2も少し上がっていますので、少し運動をしてもO2があまり下がらないですむというようになるわけです。
図20は、神経・精神機能の問題で、酸素吸入を行うことによって精神的な面も、あるいは肉体的な面も改善されていきます。頑迷と思われた肺気腫の患者が、患者固有のものでなく低酸素血症のためであったり、あるいは不眠になりやすいという患者さんが、夜あるいは終日使うことによって不眠がとれるということもあります。不眠は呼吸機能に影響が少なくないという研究がありますが、不眠がとれるだけでも翌日の活動
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